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Arctic Monkey来日。キャパおかしくない！？
2023年3月13日 Zepp Hanedaを皮切りに、3公演が行われた今回のArctic Monkeysの来日。
最新アルバム「The Car」を引っ提げてのアジアツアーの一環である。
私、新入社員の石倉も、壮絶なチケット争奪戦を経て、見に行ってきたわけですが。
ライブの完成度はもはや言うまでもない。前作「Tranquility Base Hotel & Casino」の指向性を引き継ぎつつ、全くそれと異なるアプローチで制作された「The Car」。
音源で得た所感としては、まるで一本の映画を見ているかのような、といった所である。
22年10月に行われた先行視聴会にも運良く参加できたが、映画館で開催されたことへの納得感も深い。
この様子だと、ライブでも”drinkable”というか、優美にパッケージングされたショーになるものと踏んでいた。
ところがどっこい、それは全くの見当違いであったと思い知らされることとなる。
Brianstormのスネア一発目でスイッチが入ったようにモッシュが巻き起こり、
至る所で全員が合唱し、荒れ狂う波に飲まれるようだった。
まさにアクモンが出た頃の、あの荒削りなグルーヴがそこにあった。
一方で中期以降の耽美さ、妖艶さは健在。
Four Out of FiveではAlexからの観客に投げキッスに観客が沸く場面も。
この交わり難い両端を絶妙なバランスで行き来する、天才的な所業。
ショーではなく、ギグやライブという形容がバッチリ当てはまる今回の来日、
このキャパだから実現したことなのかもしれない。
アルバムツアーなどではなく、これまでの、今の、そしてこれからのアクモン像を一挙に提示され、”ワールドクラス”というものへの畏怖さえ感じさせられた3公演。目撃できた我々は実は思っている5倍は幸運なのであろう。
余韻は続く。
